珪華
化学過程 (液相成長) - 地上
生成に必要な地質環境
産状
温泉水から沈殿する温泉華の一種で、主に非晶質の珪酸やオパールからなる。 温泉水中に溶けている珪酸は、地表での水温の低下またはpHの上昇により非晶質の珪酸 [SiOX(OH)4-2X]n として沈殿する。 珪酸はpH 1.0-10.0の広い範囲で安定して沈殿するが、特にpH 1.0の強酸性の環境では他の沈殿物を交えず、 ほぼ純粋な白色半透明の珪酸 (珪華)として沈殿する。温泉水が鉄を含む場合、pH 3.0-7.0の範囲では珪酸と鉄酸化物が同時に沈殿し、 津軽錦石のような色のついた不純な珪酸を形成する。これらの珪酸が続成作用を受けると碧玉やめのうとなる。 また、稀に透明な球顆状集合を形成することがある。
このサイトに記載のある珪華の分布。火山フロントより大陸側(東側)に並ぶ火山の分布とほぼ一致する。 黄色の線は、火山フロント。
産出鉱物
- 珪華