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上諏訪(かみすわ)

茨城県(いばらきけん)日立市(ひたちし)諏訪町(すわちょう)

産状

緑色片岩相の変成岩

後期 白亜紀 (1億年前, 100 Ma)に終了した中圧型の阿武隈変成作用により 緑色片岩相の広域変成を受けたカンブリア紀 (5億年前, 500 Ma)の大雄院層の石灰岩とそれに伴うクロリトイド片岩。 クロリトイド片岩は、熱帯に見られる石灰岩の風化土壌であるラテライトが源岩と考えられている。 このクロリトイド片岩は1889年の発見で、単斜型と三斜型の2つのポリタイプのクロリトイドが確認されている。 石灰岩の年代は珊瑚化石、変成年代は白雲母のK-Ar放射年代による。

上諏訪

大雄院層のクロリトイド片岩の露頭。コインのある、片理のはっきりみえている部分がクロリトイド片岩。 その両脇の灰白色塊状の部分は石灰岩。サンゴ礁のような石灰岩が、熱帯性の気候により風化し、 鉄とアルミナに富んだテラロッサの土壌が生成し、それが緑色片岩相の変成を受けたもの、と考えられている。 テラロッサの部分がクロリトイド片岩になっている。

産出鉱物

  • クロリトイド
  • 方解石

鉱物組み合わせ

  • 方解石
  • クロリトイド - 緑泥石 - 白雲母 - 石英

沿革

  • 1889年(明治22年): オットレ石として記載される。
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