泥炭
生物過程
別名
草炭, スクモ, サルケ, ネッコ
生成に必要な地質環境
産状
沼地などで草本植物やコケが腐食せずに堆積することで生成した土状の石炭。 植物遺骸が微生物により分解する速度よりも堆積速度が速い場合に生成する。 湿原や沼地など植物遺骸の流出がほとんどなく、かつ微生物の活性の低い高緯度地方や高地のような寒冷な気候の環境で見られる。 日本では北海道や山岳地帯の湿原で黒褐色の非常に軟弱な酸性の土壌として産出する。 炭素含有量が低く水分を多量に含むため、石炭としては質が悪い。 堆積速度は遅く、1mm/年程度と見積もられている。