希土類晶洞型ペグマタイト
化学過程(液相成長) - 地中閉鎖系(メルト沈澱)
略語
MI-REE
分類
希土類晶洞サブクラス < (NYF族) < 晶洞クラス < 花崗岩ペグマタイト
生成に必要な地質環境
産状
圧力低下に伴いI型花崗岩マグマから分離したガスにより 晶洞が多く形成されたペグマタイト。 カルデラ複合岩体に伴うI型花崗岩中に見られる。 200度以下および0.15 GPa以下の浅所で形成される。 晶洞の分布は周囲の地質環境に応じて一様ではないが、一般に岩株の上部に多い。 鉱物組み合わせは多様だが、トパズ-緑柱石タイプとガドリン石-フェルグソン石タイプを端成分としてそれらが混合したものと考えることができる。 希土類晶洞サブクラスは、特にY, Be, Nb, F, Ti, U, ZrとLa, Ce, Ndなどの軽希土類元素に富んでいる。
このサイトに記載のある、希土類晶洞型ペグマタイトの分布。赤はS型花崗岩にほぼ相当するチタン鉄鉱系列、 青はI型花崗岩にほぼ相当する磁鉄鉱系列の花崗岩。
鉱物組み合わせ (主要鉱物)
石英, 正長石, 微斜長石, 曹長石, 白雲母
鉱物組み合わせ
緑柱石, アマゾナイト, チンワルド雲母, 蛍石, (ジルコン, ユークセン石, ゼノタイム, モナズ石, Cheralite-(Ce), 錫石)
産地
- 田上山 (トパズ)
- 苗木 (トパズ)
関連する産状
- ペグマタイト (深層型)
- ペグマタイト (白雲母型)
- ペグマタイト (白雲母-希元素型)
- ペグマタイト (希元素型, 褐簾石)
- ペグマタイト (希元素型, ユークセン石)
- ペグマタイト (希元素型, ガドリン石)
- ペグマタイト (希元素型, チタン)
- ペグマタイト (希元素型, 緑柱石)
- ペグマタイト (希元素型, 燐酸塩)
- ペグマタイト (希元素型, リチア輝石)
- ペグマタイト (希元素型, ペタル石)
- ペグマタイト (希元素型, リチア雲母)
- ペグマタイト (希元素型, リチア電気石)
- ペグマタイト (希元素型, アンブリゴ石)
- ペグマタイト (希元素型, 曹長石リチア輝石)
- ペグマタイト (希元素型, 曹長石)
- ペグマタイト (晶洞型, 希土類)
- ペグマタイト (晶洞型, リチウム)
- ペグマタイト (はんれい岩)