珪長質-珪質堆積物型塊状硫化物鉱床
化学過程(液相成長) - 水中
別名
火山性塊状硫化物鉱床 (半成因的用語), 層準規制型塊状硫化物鉱床 (記載的), 層状塊状硫化物鉱床 (記載的), 火山岩型塊状硫化物鉱床 (記載的), 海底噴気堆積性鉱床 (成因的)
生成に必要な地質環境
付随する変質帯
産状
火山性塊状硫化物鉱床のうち、珪質堆積岩と珪長質(酸性)火山岩類を多く伴うもの。
鉱床母岩: 珪質堆積岩 > 珪長質火山岩類 >> 苦鉄質火山岩類
鉱床は珪質堆積岩と珪長質(酸性)火山岩類を多量に伴い、苦鉄質火山岩類としてはアルカリ玄武岩を伴う。 周囲の堆積構造とは調和的で、堆積の進んだ背弧海盆の海底表面付近で形成されたと考えられている。 下部では石英-緑泥石を伴う変質帯を伴った黄鉄鉱-磁硫鉄鉱-黄銅鉱鉱脈が珪質堆積岩と珪長質(酸性)火山岩類を貫き、 その上に磁硫鉄鉱-黄銅鉱-黄鉄鉱の塊状鉱石が堆積する。さらに上部には閃亜鉛鉱と方鉛鉱に富んだ部分が見られ、 最上部は赤鉄鉱-磁鉄鉱-炭酸塩岩によって覆われる。全体は、再び珪質堆積岩によって覆われるが、鉱床付近には 層状の鉄マンガン鉱床が見られることがある。
鉱物組み合わせ (鉱石)
黄鉄鉱, 磁硫鉄鉱、黄銅鉱, 閃亜鉛鉱, 方鉛鉱, 赤鉄鉱, 磁鉄鉱
鉱物組み合わせ (脈石)
石英, 緑泥石