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湯釜(ゆがま)

群馬県(ぐんまけん)吾妻郡(あがつまぐん)草津町(くさつまち)草津白根山(くさつしらねさん)

別名

草津鉱山(くさつこうざん)

産状

噴気性鉱床

火口湖に見られる溶融硫黄。 この火口湖は、草津白根山の後期 更新世 (1万6000年前, 16 ka)から始まった新期火山活動により 形成された白根山の火砕丘群の1つである白根火砕丘。 白根火砕丘は、カルクアルカリ質の安山岩からなる。 1882年(明治15年)の噴火以来、溶融硫黄が放出されている。 草津白根山は、中期 更新世 (60万年-30万年前, 0.6-0.3 Ma)と後期 更新世 (1万6000年前, 16 ka)以降活動している。

湯釜

草津白根山の白根火砕丘の火口湖である湯釜。青緑色の湖面に漂っている黄色い皮膜が硫黄の溶融物。 この湖の水のpHは約1.0で、世界でもっとも酸性度が高い湖の1つ。 湖の周囲に見えているのは、白根火砕丘を形成する溶岩や軽石などの噴出物。

産出鉱物

  • 硫黄

沿革

  • 1805年(文化2年): 噴火。
  • 1882年(明治15年): 噴火。溶融硫黄が火口湖中央に山を作った。これ以降、湖水は強酸性となる。
  • 1880年代: 硫黄採掘開始。
  • 1897年(明治30年): 噴火。鉱山作業員2名が負傷。
  • 1900年(明治33年): 噴火。鉱山作業員1名が負傷。
  • 1925年(大正14年): 噴火。
  • 1927年(昭和2年): 噴火。
  • 1932年(昭和7年): 噴火。鉱山作業員2名死亡、7名負傷。
  • 1937年-1939年(昭和12年-14年): 噴火。
  • 1976年(昭和51年): 噴火。
  • 1982年-1983年(昭和57年-58年): 噴火。

産地

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